十数年前までは、商品カタログ、企業案内等カタログといえば紙のカタログが主流でした。最近は、PC、スマホ、タブレットのどのデバイスでもネットで閲覧できる電子(デジタル)カタログに切り替える、または追加する企業が増えています。
「紙のカタログと電子(デジタル)カタログのどちらを使えばいいのだろう?」とお悩みの方も少なくないと思いますが、結論は「それぞれの特性を活かして両方使う」ことです。
本記事では、紙のカタログと電子(デジタル)カタログのメリット、デメリットという特性を活かして、両方を格安で同時作成する方法についてお伝えします。
各種カタログの新規作成、リニューアル等を検討中の方は必見です!
記事の概要
紙カタログのメリット・デメリット
商品カタログや施設案内等の紙のカタログは、以前から広く利用されてきました。私たちには馴染み深いツールですね。
スマホ保有率アップやネット環境の高速化により、紙カタログのデメリットも次第に感じるようになりました。改めて、紙カタログのメリットとデメリットを整理しておきましょう。
紙カタログのメリット
メリット1:読みやすい
複数ページで構成される紙カタログは、雑誌や書籍を読むような感覚で読めるので読みやすいです。紙の質感や厚みを指先の触感で確かめながら、1ページずつめくって読み進めることができます。
メリット2:紙ならではの表現力が幅広い
紙の特性や印刷技術により高級感やおしゃれ感を表現したり、名刺や資料を差し込んだりと紙ならではの訴求方法が可能です。車や機械等の高額商品を扱うカタログは、わざわざカタログを取り寄せて集めるマニアもいます。
メリット3:「モノ」として読みたいときにすぐに読める
カタログの保管場所から手に取り、読みたいときにすぐに開いて読めるのは、紙カタログのメリットと言えます。
電子(デジタル)カタログは、ネットに接続して検索するのに時間がかかったり、バッテリー切れのデバイスでは閲覧できません。
紙カタログのデメリット
デメリット1:経過年数と共に劣化する
紙は使っているうちに折り目や汚れがついたり、印刷色が変色したりと品質が劣化します。
デメリット2:内容の改訂に経費と時間がかかる
商品の入れ替えや価格改訂等、カタログの記載内容に変更が生じた場合、修正して再印刷をしなければならず、経費と時間がかかります。スピード対応には不向きなツールといえます。
デメリット3:環境問題やSDGsの理念に相反する
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)では、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として、環境保護のためのペーパーレス化を推奨しています。ペーパーレス化に取り組むことで、紙の消費量・廃棄物を減らして資源を守ることに貢献できます。
紙のカタログはこうしたSDGsの理念に相反するため、日本でも電子化(デジタル化)が推進されています。
電子カタログのメリット
※電子カタログは、「デジタルパンフレット」「デジタルブック」「電子ブック」「WEBカタログ」等の名称で呼ばれることもあります。
メリット1:コストの削減と訂正のスピード対応が可能
電子(デジタル)カタログの訂正は、データを修正してアップロードするだけで即対応できます。印刷や在庫のコストは不要です。必要な費用は、電子(デジタル)カタログの制作費と運用にかかる費用(有料契約の場合)になります。紙のカタログと比べてコストが削減できます。
メリット2:動画や音声が挿入でき、大画面のモニターでも再生可能
トヨタ自動車では、販売車種の全カタログをスマートカタログ(電子カタログ)に移行したことにより、顧客から次のような声が寄せられたそうです。
「トヨタが紙カタログを廃止する理由とは」より抜粋
- 「動画の説明がとても分かりやすい」
- 「小さい文字をピンチアウトして大きくできるので見やすい」(シニア世代)
- 「タッチペンで書き込んで説明してくれるのでどこが大事かわかりやすい」
- 「LINEやAirDropで資料を共有してくれるのが便利」
商品を実際に使っている動画や代表者の挨拶などを電子カタログ内に掲載できるので、紙のカタログでは表現できない「インタラクティブな体験」が提供できるのは、電子(デジタル)カタログの大きなメリットと言えるでしょう。
メリット3:リスクの軽減ができる
電子(デジタル)カタログのデータは、クラウドやサーバーに保存しておくことが出来るため、物理的な紛失や盗難の危険、劣化のリスクはなくなります。また、地震や火災・津波などの災害により、保管書類が使用不能になるといったリスクも回避できます。
メリット4:電子カタログのアクセス情報を分析できる
電子(デジタル)カタログの作成サービス会社によっては、オプションとしてアクセス情報を分析できる機能を付加することができます。訪問者数、ページビュー、平均滞在時間等の情報がわかるので、どのページが何人の人に読まれたか分析できます。
※訪問者数等の分析内容は、電子(デジタル)カタログ作成サービス会社の仕様により異なります。
電子カタログのデメリット
デメリット1:インターネットに接続する環境とデバイスが必要
電子(デジタル)カタログを閲覧するには、
- インターネットに接続していること
- 閲覧するデバイス(PC、スマホ、タブレット)があること
が必須になります。また、ユーザーが電子(デジタル)カタログのURL(リンク)をクリックしないと閲覧できないため、内容に関心がないユーザーへのアプローチは工夫が必要です。
デメリット2:他の情報に邪魔されやすい
PCやスマホで電子(デジタル)カタログを閲覧しようというタイミングでメールやLINEの通知が届くと、そちらを優先して見てしまうことがあります。
デメリット3:ユーザーの環境により見え方が異なる
電子(デジタル)カタログはWEB上で閲覧するため、見る人の閲覧環境によって見え方が異なります。画面の大きいPCではストレスなく閲覧できても、スマートフォンでは文字が小さくて見づらい場合もあります。
「紙のカタログ」と「電子カタログ」両方の特性を効果的に活用しよう
このように、紙のカタログと電子(デジタル)カタログには、それぞれメリットとデメリットがあることがおわかりいただけたと思います。
そもそも紙のカタログと電子(デジタル)カタログは、ユーザーへのアプローチ方法が違うのです。
紙のカタログが「偶然目にして惹きつける」アプローチに対して、
電子(デジタル)カタログは「関心のある人が意識的に見る」時に効果を発揮します。
紙とWebは相反するものではなくそれぞれに特性があるので、両方を取り組むことでそれぞれのメリット・デメリットを補うことができます。
たとえば、オンラインショップで購入された商品の梱包で紙のカタログを入れ、新商品や別の商品をアピールすることができます。紙は手触り等で高級感を出すこともできるので、ブランディング効果も見込めます。
ところで紙のカタログと電子(デジタル)カタログの両方を制作するには、高額な費用がかかるのでは?とご不安ではないでしょうか。
そこで、デザイナーズチラシ.comからの提案です。
格安なデザインデータで、
紙のカタログと電子カタログを
両方同時に作成しませんか!
株式会社バイオメディカルサイエンス様の承諾をいただき、弊社制作の電子商品カタログを公開します。
画像をクリックすると電子カタログの各ページが閲覧できます。
紙カタログと電子(デジタル)カタログを格安で両方作成する方法とは?
デザイナーズチラシ.comは、チラシやカタログのデザインデータを格安で作成・納品します。デザインデータがあれば、紙のカタログ、電子(デジタル)カタログの両方を同時に格安で作成することが可能です。
一般的に、デザイン会社に紙のカタログを依頼した場合、デザインデータは別途高額料金で買い取る必要があります。お客様には、①紙カタログのデザイン制作費(印刷料金を含む)と②デザインデータ買取料がかかります。
弊社は、格安のデザインデータで納品いたしますので、お客様はデザインデータを「①カタログの印刷発注」と「②電子(デジタル)カタログの入稿データ」に併用することができます。
※紙カタログの印刷は、印刷通販会社に直接発注することで格安印刷が可能です。お客様が印刷通販サイトにデザインデータをアップロードしてご利用ください。
紙のカタログとデジタルカタログの内容が同じでしたら、これで作業完了です。
>>デザインデータに関する注意事項
おすすめの電子カタログ制作サービス
Webの電子カタログ作成サービスは、
- 作成代行サービス
- 作成ツール
という2つのサービスがあります。
リーズナブルなのは作成代行サービスを使って、電子カタログを作成する方法です。カタログのデザインデータ(pdf)をアップロードすると、自動的に電子カタログが作成できます。(ただしページ数やデータの容量により料金が変動する場合があります。)
ここでは、リーズナブルに電子カタログが作成できる3社を紹介します。
ActiBook
ActiBookは、ファイルの合計容量が50MBまでであれば無料で利用できます。無料版でも公開期間は無制限、広告も表示されません。その他以下の「無料で使えるサービス」を提供しています。
ActiBookの利用するには、新規会員登録(無料)で「Cloud CIRCUS ID」を発行する必要があります。
お試しで、デザイナーズチラシ.comデザイナーのポートフォリオ(作品集)をActiBookで作成してみました。(下方画像をクリックすると表示されます)
アップロードしたPDFのファイル容量28mb(41P)は、ActiBookで電子ブック化すると32.78mbになっています。高品質の電子(デジタル)カタログが、pdfファイルをドラック&ドロップするだけで簡単に作成できました。
スマホやタブレットでも最適化されたページがすぐに表示されます。(スマホでは見開きではなくIPずつ表示されます)
トリックスター
トリックスターは業界最安値(同社調査)で、シンプルプランでは、基本的な5つの機能付きで100Pまで5500円(税込)で、電子カタログが作成できます。
上位グレードのカスタマイズプランは、8つのオプション機能を実装できるため、希望どおりのカタログが作成できるでしょう。
ウエブdeカタログ
ウエブdeカタログは、表紙を含めて20ページまで 「¥5,500(税込) / 1冊」、21ページ目以降は「¥110(税込) / 1P」で作成可能。標準で11もの機能が搭載されており、自社サイトのWebページに所定のコードを埋め込むことで、作成した電子(デジタル)カタログを表示できます。
※電子カタログ作成サービスは他にも多数ございますので、お客様のご希望条件に見合うサイトをご利用ください。
電子(デジタル)カタログと複数ページのPDFとはどこが違うの?
ところで、複数ページのPDFと電子カタログ・デジタルブックは、一見すると似ているのでどこが違うの?とモヤッとしている方も多いのではないでしょうか?
実際に、ホームページからダウンロードできるpdfファイルは数多く存在しますが、実はPDFと電子カタログとは様々な違いがあります。
ペラペラと本をめくる感覚の有無
PDFでは縦スクロールで閲覧するのに対し、電子ブックはペラペラと本物の本やカタログをめくるような感覚で、コンテンツを閲覧することができます。紙の書籍や雑誌でページをめくる操作の方が読者には馴染みやすいですね。
表示スピードの違い
PDFファイルは「ダウンロード型」なので、たとえば100PあるPDFデータの場合、100ページ全てを読み込むため時間がかかり、PDFが重いと離脱するユーザーが発生します。
電子(デジタル)カタログは「ストリーミング形式」なので、読み込んだページから順次表示され、すぐにコンテンツを閲覧することができます。
表示スピードの違いは、ファイルに容量の重い動画を埋め込むと更に大きくなります。
閲覧ログが取得の有無
PDFではファイルのダウンロード数は取得できますが、電子(デジタル)カタログのように、
- どのページがどれくらい見られたか
- 何ページのどのリンクが何回クリックされたか(リンク設定がある場合)
- 電子カタログ内で検索されたワード(PDFファイルが画像の場合は不可)
といった閲覧ログ機能はありません。
情報更新時の利便性
ユーザーにダウンロードされたPDFは最新の情報に更新することができないため、更新したPDFを再配布する必要があります。
一方電子カタログはデータを差し替えるだけで閲覧者側の電子ブックデータを全て更新することができます。データを更新しても電子ブックのURLは変わらないため、URLの再共有は不要。面倒な手間をかけずに、常に最新情報をユーザーへ提供することができます。
結論:PDFより電子カタログの方が断然軽くて便利!
このように、PDFと電子カタログは似ているようで操作性や機能性に大きな差があることがわかりました。現状でホームページ内でPDFファイルを設置済でしたら、この機会に電子化(電子カタログ・電子ブック)してみてははいかがでしょうか。
電子カタログの機能を利用すれば、学校案内、企業案内、塾入所案内等の予約やお問い合わせの増加に、効果が期待できそうです。
紙のカタログと電子(デジタル)カタログを格安で同時作成しよう!
この記事では、紙のカタログと電子(デジタル)それぞれのメリット、デメリットを比較後、次の提案をさせていただきました。
紙とWebは相反するものではなくそれぞれに特性があるので、両方を取り組むことでそれぞれのメリット・デメリットを補うことができます。
デザイナーズチラシ.comが制作・納品する格安のデザインデータを利用いただきますと、リーズナブルなご予算で、紙のカタログと電子(デジタル)カタログを同時に導入することができます。
この記事の内容について、お問い合わせ、お見積りのご相談等がありましたら、「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。