最近、電車の中吊り広告をあまり見かけなくなりました。
電車の壁面は「動画広告」を映し出す液晶画面がずらり。
動画広告は無音だけれど、TVを観る感覚でつい目が止まります。
関東交通広告協議会のレポートによると、 電車内ビジョン広告(車内ビジョン)の視認率は75.7%となり、中づり広告の69.7%を上回っています。
紙媒体のチラシでは、電話やクーポン券というオフラインでのアクションが一般的でした。
近年のスマートフォンの普及に伴い、オフラインチラシを見てその商品やサービスに関心が高まると、その場でスマートフォンを使って購入するというオンラインアクションへと大きく変化しています。
そこで効果を発揮するのが、オフラインをオンラインにつなぐQRコードです。
オフラインのチラシにQRコードを設置することで、オフラインからオンラインにターゲットを誘導し、様々なアプローチを仕掛けることができるようになります。
記事の概要
チラシのQRコードが生み出す付加価値とは?
紙一枚のチラシにSNSやYotubeとリンクさせるQRコードをプラスすることで、どのような付加価値が生まれるのでしょうか。
ユーザーのアクション率がUP!
ターゲットユーザーがチラシで購買意欲を持ったとしても、電話するのが面倒、後で見ようとチラシ放置して忘れてしまうなどの理由で、アクションを起こさない場合があります。
このような潜在層やネットショッピングを好むユーザーには、 チラシのQRコードからオンラインへ誘導させることで商品やサービスをPRでき、アクション効果のUPが見込まれます。
下記例のように、QRコードからお得情報や特典が得られるという付加価値をつけると効果的です。
チラシのポイ捨て防止対策
チラシを手にしたユーザーがそのチラシを読むか捨てるかを判断する時間はたった 1秒~2秒 と言われています。
2秒で捨てられないチラシを作るために、キャッチコピーやアイキャッチ画像を目立たせるのは当然ですが、QRコードも目立つように配置するとポイ捨て率が下がる傾向があります。
両面印刷のチラシでは、表裏にQRコードを配置するとさらに効果的という結果が出ています。
QRコードを1か所に配置していたチラシより、QRコードの配置数を増やし、目立たせたチラシの方が、レスポンス率が約15%改善されたのです。QRコードがレスポンス向上に貢献していることがわかります。
QRコードを目立たせ、チラシの反応率が15%アップ!スマホ経由の受注を増やすテクニック
スマホユーザーは、アプリで簡単にQRコードを読み取ることができるため、QRコードに特典があったり、チラシの関連情報を知りたい時は、QRコードを読み取る行為にはそれほど面倒臭さを感じないようです。
【チラシ+QRコード】でザイアンスの法則を狙う
「ザイアンスの法則」とは、アメリカの心理学者R・ザイアンス氏が提唱した理論で、ひと言でいうと【人は繰り返し接触するほど好感度が高まる】法則です。
「ザイアンスの法則」 は、営業マンのアプローチ法として有名ですが、チラシの場合でもQRコードを活用することで 「ザイアンスの法則」 を導入することが可能になります。
各SNSの仕様上、一度ターゲットユーザーとつながることができれば、繰り返しアプローチできるツールになりますし、Yotubeも複数本をリンクさせるとユーザーが継続視聴する確率が高まります。
実際に私は、ある飲食店のLINEアカウントをフォローしてから定期的に美味しそうな画像とセール情報が届くようになり、繰り返し見ているうちにお店に行って食べてみたくなりました。
どんなにいい商品やサービスでも、チラシ一枚だけ、一回の接触だけではユーザーに覚えてもらえません。
チラシからオンラインのSNSへと導入してアプローチを継続することで、 「ザイアンスの法則」 によりお店の好感度や信頼度のUPにつながります。
年代別SNS利用率
総務省情報通信政策研究所の調査結果が下記のグラフです。
年代ごとに利用するSNSは違うことがわかります。
チラシのターゲットにより、QRコードで導入するSNSは使い分けた方が効果的です。
10~20代 は Twitter でリアルタイムに情報収集
各年代によって利用するSNSメディアが違うことがよくわかります。
例えば 10代では7割近くがSNSで情報収集 しています。10代~20代のTwitter利用率が高いのは、 最新の情報が入手できるという即時性です。
塾の生徒募集やバイト情報など、10~20代へのアプローチはTwitterが有効的といえると思います。
この世代は、 通勤や通学時間 を利用して、動画をパソコンよりもスマホで視聴する割合が高いのも特徴です。
30~40代は動画広告の完全視聴率が高い
完全視聴率とは、動画広告を途中で離脱せず最後まで視聴する人の割合です。視聴後に 「商品・サービス」について調べたり、資料請求をする割合が最も高 いのは40代。子育て世代の30~40代は、家族や自分のために良いと思った商品やサービスには積極的にアクションを起こしています。
10~20代と違うところは、視聴媒体がスマホよりタブレットやパソコンが多いということ。アクションを起こすために詳しい情報を知りたいという心理の現れかもしれません。
50~60代はSNSよりテレビ視聴率が高い
50~60代ではガラケーを使用する割合が最も高いですが、スマホの所持率も年々上がってきています。
そのためSNSの利用率も若い世代より低いのですが、LINEの利用率が急上昇しており、50代では、約5人に3人が、60代では約5人に2人が利用しています。
LINEで50~60代のターゲットがお店をお友達登録すれば、お店のLINEメッセージの開封率は高くなる可能性があります。
【参考】SNS別年代別男女別ユーザー数
この資料で、年代別男女別のSNSユーザー数が比較できます。
Youtubeについては次の項目で触れますが、どの世代でも利用率が高く、動画内容を工夫すれば効果的なPRができると思います。
Youtubeはどの世代でも利用率が高い
Googleが発表した視聴実態を明らかにする定量調査によると、上の表で明らかなように、10代~50代までの全世代で65%以上の利用率があります。
スマとフォンの普及により、アプリやQRコードから簡単にYoutubeにアクセスが可能になり、チラシなどの紙媒体からQRコード経由で動画メディアに誘導できます。
チラシ一枚で掲載できる情報量には限度がありますが、動画メディアは紙媒体よりはるかに多い情報を五感に訴求するため、チラシに付加価値を与えるツールとして注目されるようになりました。
最近は新聞記事にもQRコードが掲載されることがあり、記事の関連動画をスマートフォンですぐに視聴することで記事への理解や関心が高まります。
Yotube動画制作はスマホでOK!
Youtubeの動画作成とアップロードは、スマホがあれば簡単にできます。
ここでは詳細には触れませんが、動画はYoutubeの他にも、LineやFacebook,Twitter,Instagramでもアップできます。
まとめ
電車の動画広告と同様に、チラシも動画やSNSをうまく活用して、チラシの付加価値をUPすることができるという提案をさせていただきました。
昭和世代の私がチラシのQRコードに関心をもつとしたら、
- 焼き立て食パンを半分に割って湯気とふわふわ感が伝わる映像
- 美容室・サロンの店長の人柄やお店の風景が伝わる映像
- 焼肉店の網焼きで焼き肉がジュージューする音と冷たい生ビールをごくりと飲んで「うまいよ~」と呼びかけるお客さんの映像
- エステサロンで小顔やつけまつげの施術風景映像
- 学習塾での授業の様子
- 新築物件の内覧映像
等々、簡単にスマホから便利でお得、詳細情報がゲット出来るといいなと思います。
デザイナーズチラシ.comでは、QRコードを無料で作成しております。
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