「生ビールが100円!」
「焼き肉食べ放題1,000円!」
「お試し肩もみ10分無料!」
ふと手にしたチラシに、ドカンと大きな文字でこのようなキャッチコピーがあると
思わず興味が湧いて見入ってしまうことはありませんか?
人は自分に関係のあること、自分の悩みを解決できそうな情報、自分にお得な情報には関心があります。
チラシは、
「あなたの悩みはこの方法で解決します!」
「あなたが探している(求めている)情報はここにあります!」
と伝えるためのツールですが、伝え方を間違えてしまうと、
せっかくの情報が読者に届かないばかりか、ゴミ箱へ直行されることにもなりかねません。
たとえば、先述の思わず興味がわきそうなコピーが、小さな黒文字で掲載されていたらどうでしょう?
「生ビールが100円!」
「焼き肉食べ放題1,000円!」
「お試し肩もみ10分無料!」
せっかくのお得情報でも目立たないので気づかれず、スルーされてゴミ箱行きになってしまいます。
極端な例ですが、このような「伝え方のミス」を回避して、チラシ効果を上げる3つのポイントについて記事を書きました。
記事の概要
読者の心を1秒でつかむチラシとは…
アメリカの心理学者ティモシー・ウィルソンは、
「人は1秒間に両目で1,100万以上もの信号を受信し、その中から脳が40要素ほどを抽出して処理する」という研究結果を発表しています。
実感はありませんが、私たちは初対面の相手に対して抱く印象をたった1秒で決めているのですね。
ユーザーの心を1秒でつかむチラシを作れば、 ユーザーがチラシに意図した行動を起こす確率が高くなるのです。
人間の目と脳による優れた情報処理能力を、 ティモシー・ウィルソンは「適応的無意識」と名付けました。
話をチラシに戻すと、ユーザーはこの「適応的無意識」を使い、>たった1秒で読むか読まないかを判断しています。
ユーザーによって選択基準はマチマチですが、せっかく経費をかけてチラシを作成するのですから、一人でも多くの人の目に止まり、読まれるチラシを作りたいものです。
では、ユーザーの心を1秒でつかむチラシとは、どのようなチラシなのでしょうか。
チラシ効果を決定づける4つのポイント
①チラシを目立たせる
チラシがユーザーの目に止まって初めて、「1秒間の第一印象」候補としてそのチラシに関心を持ってくれます。
そのためには、チラシを目立たせることが先決です。
ユーザーの興味を惹きつける画像や心に刺さるキャッチコピーは、チラシを目立たせる重要な要素です。
画像やキャッチコピーをどのようにチラシに配置し目立たせるかが、デザイナーの仕事です。
ここで大切なポイントがあります。それは…
あれもこれも全部目立たせてはNG!
ということです。全部お得情報だから伝えたい!という気持ちはわかりますが、
ユーザーは複数の選択肢を与えられると迷ってしまい、かえってインパクトの低いチラシになる場合があります。
ユーザー層とチラシ内容を絞り込むほど、インパクトの強い目立つチラシになります。
②ユーザーを惹きつける
一枚のチラシでターゲットを惹きつける要素としては、
の4つが挙げられると思います。
トク(得):お得感のあるサービス、特典がある、期間限定で安く購入できるなど
ラク(楽):その商品やサービスを利用することで生活の負担軽減や時短効果が得られる、手軽感など
ベンリ(便利):商品やサービスの使い勝手がよく、多機能、複数手段が選択できるなど
オモシロイ(面白い):「これ何?」と思わせるアイキャッチ、口コミ、チラシの内容、店主の人物像など
ユーザーにとって魅力的な4つの要素が、チラシから1秒で目に飛び込んできたら、
第一関門である、見るか見ないかの振り分けは突破できるはずです。
③チラシでユーザーを説得する
狭き第一関門を突破したら、次はチラシの内容を読んでもらうために、その商品やサービスを買う理由を気づかせてあげて下さい。
人は感情でモノを買い、理屈で買ったことを正当化する傾向があります。
そのため買う理由は、商品やサービスの情報ではなく、ターゲットの感情に訴えかける内容の方が効果的です。
Apple社がiPodを最初に売り出した時の広告には、次のようなコピーが使われていました。
このiPodは、最新式MP3プレーヤーです。容量は5GB、重さも185gと軽い
Apple社
iPodの仕様を伝えるコピーで広告を展開したものの、思ったほど売上は伸びなかったそうです。 そこでApple社のCEOだったスティーブ・ジョブズ氏は新たなキャッチコピーを打ち出しました。
「1000曲をポケットに」
Apple社
着ている服のポケットに入れて1000曲も持ち歩けるって、お得感いっぱいでワクワクしませんか?
たった一行で、
- トク
- ラク
- ベンリ
- オモシロイ
の全てを盛り込んでしまうという天才的なコピーだと思います。
人々は喜んで「買う理由」を見つけ、iPodを買うという行動を起こしたのです。
iPodを使えばどんなに楽しい体験が出来るのかが感情的に伝わってきます。
たった一行のコピーでiPod が爆発的に売れた事実から学ぶことは数多くあります。
④チラシを見たユーザーに行動を促す
チラシに関心を抱いたユーザーに、どのような行動を起こしてほしいですか?
チラシに、ユーザーに行動してほしいことを伝え、行動の仕方を掲載することで、ようやくユーザーがアクションを起こすことができます。
まだ行動を起こそうか迷っているターゲットには、「欲しい」の感情を刺激するもう一押しが効果的です。
具体策として4点あげてみます。
チラシをデザインする上で、デザイナーはこのような具体策をふまえてデザインします。
校正中はデザイナーと相談しながら、 チラシで ユーザーが行動しやすい内容を作っていきましょう。
チラシデザインは依頼者様とデザイナーの共同作業
効果的なチラシを制作するためには、①目立たせる、②惹きつける、③説得する、④行動を促すという4つのポイントが欠かせないことをお伝えしました。
これらのポイントをチラシにデザインするのがデザイナーズチラシ.comの仕事です。
① 目立たせる、②惹きつける、はデザイナーだけでもできますが、③と④は依頼者様からの情報が必要です。
デザイナーは、提供された情報を整理し、わかりやすくおしゃれにデザインいたします。
そういう意味で、チラシデザイン、チラシ作成は、「依頼者様とデザイナーの共同作業」と言えると思います。