一枚のチラシを手にした時に、
- 思わず目に留まるビジュアル
- 何のチラシかすぐにわかる
- お得感がありそう
等々、そのチラシを見てあなたが何らかの関心を抱いたとしたら、
そのアクションの一部が〈チラシデザインの効果〉です。
もちろん、チラシの主役はキャッチコピーですが、
チラシデザインは、キャッチコピーを目立たせ、読ませるための技術と言えます。
技術といってもデザイナーの現場は、素材のディティール（細部）にこだわる地味な作業です。
この記事では、チラシデザインの現場で、デザイナーがどのような細部にこだわるのか、ちょっとした工夫で見え方、わかりやすさがぐんと違ってくる事例をお楽しみ下さい。
記事の概要
日付のデザインのバリエーション
チラシに日付を入れることはよくあります。
オープン日、セミナー開催日、開催期間などのチラシの目的に応じて、
デザイナーは日付のレイアウトをデザインします。
下図は日付デザインの一例です。日付ひとつにしても、デザインが決まるまで何パターンも考えます。
考案したデザインは都度ストックしますので、経験値の高いデザイナーは数多くのデザインストックを保有しています。
記号と数字の組合せ～料金・プライスのデザイン
料金、プライスの表記は、￥マークと数字の組合せ、数字と漢字の組合せのデザインになります。
修正前の料金、プライス表記は、チラシでよく見かけるイメージとは違うのがわかります。
ここでは、デザイナーが料金・プライスのデザインを修正するワークフローをご覧下さい。
修正前と調整完了の料金・プライスのデザインは、大幅に変わりましたね。
調整後は料金・プライスがぐんと見やすくなりました。「￥」や漢字の「円」は、数字より小さく表記することで数字が引き立ちます。
チラシの料金・プライスのデザインなど、読者が特に意識する部分ではありませんが、
地味にデザインが効いているので、読みづらさを感じないのです。
チラシの複数行のテキストを読みやすくするためのデザインとは
チラシのボディーコピーのような複数行のテキストは、読んでもらうためのレイアウト及びデザインがポイントです。
日本語は、漢字、ひらがな、カタカナ、数字、ローマ字などが混在するので、複数行のテキストは調整が欠かせません。テキストの内容やチラシのターゲットにより、書体の選択も重要です。
下図は、ウィキペディアより引用したテキストを調整したワークフローです。
調整後のテキストは体裁が整い、読みやすくなりました。
電話連絡がしやすくなるチラシデザインとは？
チラシの最終目的は、読者に何らかのアクションを起こしてもらうことです。
ここでは、フリーダイヤルへのお問い合わせを訴求するデザインを比較してみましょう。
上のデザインは、電話番号と受付時間だけしか記載がないので、少し冷たい印象です。
一方下のデザインは、笑顔のオペレーターの写真を掲載し、優しさ、親切な印象を与えています。
読者に語りかけるような吹き出しで不安感を取り除き、気軽に電話連絡ができる印象になりました。
余白を作って伝えたいことを目立たせるデザインとは？
チラシのキャッチコピーは、できるだけ目立たせたい部分ですが、むやみにテキストを大きくすると、かえって読みづらくなります。
テキストと余白（何もない白い部分）のバランスを整えることで、キャッチコピーがひきたち、全体のイメージが上品になります。
伝えたいことを強調するために、テキストにメリハリをもたせたり、背景色を変えてみるのもよいでしょう。
下図は、テキスト周りの余白がなく読みづらい例から、余白を調整しながら、テキストや背景にメリハリをもたせたデザイン例です。
デザイナーがこだわるディティール（細部）のまとめ
デザインのディティール（細部）を工夫することで、おしゃれな文字組み、目立つ見出しに変えることができます。この技術を自在に使うには〈デザインの知識・法則〉が必要です。
ディティール（細部）の作り込みはデザイン作業の一部に過ぎず、チラシのデザインは、レイアウト、画像の加工、色の調整など、複数の行程が複合的に進行します。
【デザインの法則＋デザイナーの経験値】により、チラシデザインの品質やおしゃれ感に格差が生じます。この記事で紹介したディティール（細部）のデザインは、デザインレベルの判定材料にもなるでしょう。
デザイナーズチラシ.comは、ご注文前に無料のデザインサンプルを作成しますので、デザインの品質やチラシの内容が事前に確認できます。チラシサンプルで、デザインレベルに納得・安心していただければ幸いです。