コロナ禍で売上が低迷する中、集客やキャンペーン告知等で使うチラシはできるだけ安く作成したいものです。
そこで「チラシ 激安」「チラシ 作成 料金」等のキーワードで検索してみると、数多のチラシ制作会社がヒットしますね。検索画面には「激安」「格安」といったキーワードが目立ちますが、【条件付きの激安価格】であることが多いことに気づきます。
この記事では、チラシの激安価格にありがちな【6つの条件】を紹介します。
記事の概要
チラシのデザインがテンプレート方式だから安い
依頼者がチラシデザインのテンプレートを選び、制作会社が原稿と画像を差し替えてチラシを作成します。制作会社は案件毎にチラシをデザインする手間が省けるため、チラシ作成料金は安く設定できます。
チラシのテンプレートはどれもおしゃれなデザインに見えますが、店舗イメージやチラシの内容を当てはめるには難しい場合があります。掲載できる写真は枚数指定が原則です。テンプレート方式のチラシデザインは、料金が安い反面、店舗のオリジナル性や自由なデザインの表現には制限があります。
チラシデザインのラフ案を顧客が提出するから安い
チラシデザインのラフ案とは、手書きのチラシ構成案のことです。通常、デザイナーが提案するラフ案を顧客に提出してもらうことで、チラシ作成代金を安く設定している制作会社があります。
チラシデザインの時短化で制作代金を抑えるということは、チラシデザインのクオリティーは二の次という戦略でしょうか。
チラシのデザインで希望のイメージがある場合は、画像検索で他社のチラシ画像をダウンロードして「こんなイメージで」と依頼すると完成が早いかもしれません。
チラシの用紙サイズが小さいから安い
チラシの用紙サイズで作成代金が違う制作会社は多くあります。チラシ制作会社「激安」とPRしているチラシ料金が、実はA5サイズのような小さい用紙サイズの作成料金であることが少なくありません。
一般的なチラシで最も汎用性のある用紙はA4サイズです。折込チラシの場合はB4サイズになります。希望する用紙サイズでチラシ作成料金を比較しましょう。
【チラシデザイン+印刷】のセット価格だから安い
チラシデザインと印刷のセット価格だと、なぜ安いのでしょうか。
依頼する側からすれば印刷までして届けてくれる便利なサービスですが、印刷設備のないチラシ制作会社は、外注先である印刷通販会社の印刷代金にマージンを上乗せできるので、依頼側とは違う意味で「便利な(儲かる)サービス」なのです。
仮にセット価格ではなく、チラシデザイン(デザインデータ)だけの依頼にすると望外な代金を請求されます。チラシデザインの著作権は制作会社にあるので、ほとんどの制作会社はデザインデータを高額に設定しています。
チラシに使う素材の提供、加工が別料金だから安い
チラシには写真やイラストなどの素材はすべて自前で用意する条件で、作成料を安く設定している場合があります。
また、写真の補正や加工は別料金という条件で、チラシデザイン料を安く表示しているケースもあり注意が必要です。写真の補正や加工せずにチラシに掲載することはほとんどないので、別料金がかかるのは必須と考えておくべきでしょう。手書きテキストのデジタル化も原則的に有料サービスです。
また、写真の掲載枚数が所定の枚数よりオーバーすると別料金がかかる場合があります。表向きの激安料金に諸々の別料金がかかるかどうかをよく確認しておきましょう。
チラシのサンプルを作成しないから安い
初めてチラシの作成を依頼する際は、デザインのクオリティーはどうなのか気になりますね。
できれば料金を支払う前にチラシのサンプルでクオリティーを確認しておきたいというのが、依頼側の本音ではないでしょうか。
「依頼のチラシサンプルは作成しないので、料金を安くします」の本当の意味は、「デザインが要望と違っていても制作料金は請求します」ということです。【申込み=注文】ですので、制作会社はノーリスクでチラシをデザインできるわけです。
<チラシサンプルを作成しないから安い>は、依頼者が申込みをキャンセルしづらくなり、制作会社優位のアンフェアな料金設定といえるのではないでしょうか。依頼者がデザインサンプルに納得いかない場合は、支払いをキャンセルできる安心の料金設定が望まれます。
まとめ
検索画面に表示される「チラシ激安・チラシ格安」というキーワードにつられて、いざ依頼してみると想定外の料金を請求された・・・ということにならないように、制作会社がチラシ作成料金を安く設定できる6つ条件についてお伝えしました。
チラシ作成料金は、依頼する制作会社の規模によっても大きく価格の差が生じます。
チラシ作成の予算、チラシの効果など、まずは重要視するコンセプトで制作会社を選別し、予算重視の場合はこの記事を参考に、「激安料金」が事実かどうかを見極めてから制作会社を選択するようにしましょう。