集客チラシを作りたいけど、どのような内容にすればよいかわからない。
このような不安でお悩みの方に向けて、<集客チラシの反響UPに必要な条件>について、
調べたことをまとめます。
チラシ作成の目的である<集客効果>をUPさせるには、
チラシが次の3つの要素で構成されていることがポイントです。
- 何を(商品・サービスのウリ)
- 誰に(ターゲット)
- どう行動してほしいか(オファー)
3つの項目について、具体的にご説明します。
記事の概要
読者はチラシの商品やサービスに関心も知識もない
唐突な質問です。
「あなたが売りたい商品(サービス)を、あなたから買う理由は何ですか?」
あなたが売りたい商品(サービス)には、競合する他社の商品やサービスがあると思います。
他社とあなたの商品の何が違うのか。
これが、1.何を=商品のウリです。集客チラシにおいて生命線となる要素のため、
まずは自社の売りを明確にしておきましょう。
ちなみにマーケティング用語では、商品の売りや強みのことを
USP(ユニーク・セリング・プロポジション)と言います。
USPを明確にすることで、あなたの商品は競合他社よりも有利に立てます。
実際に使われたUSPの成功事例を紹介します。
USPの打ち出しで成功した事例
ドミノピザ
「熱々でジューシーな美味しいピザをオタクまで30以内にお届けします。
間に合わなければ代金はいただきません。」
![](https://designers-chirashi.com/wp-content/uploads/2021/04/4419907_s.jpg)
〈30分以内で届くピザ〉は、熱々で美味しいと誰でもイメージできます。
「間に合わなければ代金は頂きません」は、特徴でありながら、
お客様のリスクヘッジにもつながります。
USPで独自の売りを作ったドミノピザは、国内のピザデリバリー業界において、
売り上げと店舗数共に第1位になりました。
自社のUSPを明確にするテンプレート
競合相手が多いほど、自社のUSP戦略が重要です。
では、自社のUSPを明確にするにはどうすればよいでしょうか。
実は、次のテンプレートに自社の方法を穴埋めするだけでUSPの原型ができます。
この○○(商品・サービス名)には、○○という特徴と、○○という強みがあります。
そのためあなたは、○○というメリットを得ることができます
○○を自社の内容に置き換えて文章を完成させて下さい。
2行目は少し不自然な文章なので〈そのため〉や〈メリット〉は他の言葉に置き換えます。
実績や根拠、具体的な数字等を付加して、読者にスムーズに伝わる文章に修正すれば、
自社のUSPがチラシのキャッチコピーとして活用できます。
自社のUSPを明確にするもう一つの方法
自社と類似する商品やサービスが、多数出回っているマーケットの中で、
自社のUSPを明確にすることが容易ではない場合があります。
こんな場合の最も簡単な方法は
お客様に訊く
ということです。
自社のUSPは、実際に商品を購入して下さったお客様の中にあります。
一度でも購入履歴のあるお客様には、常に訊いて下さい。
「当社の商品(サービス)を選んでいただいた一番の理由は何ですか?」と。
![](https://designers-chirashi.com/wp-content/uploads/2021/04/2625791_s.jpg)
お客様からの回答は自社USPのアイデアになり、
お客様からのクレームは、自社USP見直しのヒントになるでしょう。
読者に気づかれないチラシは2秒でゴミ箱行き
読者がチラシを手にしてからゴミ箱に捨てるまでの時間は、わずか2秒と言われています。
読者はたった2秒で「私の悩みや欲望に関わるチラシか否か」を判断し、
〈私と無関係〉のチラシは、ゴミ箱行きの悲しい結末を迎えることになります。
ではどうすれば、取捨選択2秒の超難関を突破できるチラシが作れるのでしょうか。
![読者がチラシを手にとって2秒の壁を突破!](https://designers-chirashi.com/wp-content/uploads/2021/04/2byou.png)
誰に読んでほしいチラシかを明確にする
男性のあなたが人混みの街中を歩いているとします。
後ろから「男性の皆さん」と声をかけられたら、自分のことと思いますか?
周囲には多くの男性が歩いていますので、
「男性の皆さん」では、誰に向かって声をかけているのかよくわかりませんね。
「赤い帽子とジーンズを履いた男性の方」と言われたら、
もしかして自分のこと?と振り向くかもしれません。
このように、対象となるターゲットを絞り込むことで
気づいてもらえる可能性が高くなるのです。
チラシにおいても同様に、ターゲットを絞るほど、
「私に何か伝えたいの?」と気づいてもらえる確率が高くなります。
読者が、自分に関係がありそうなチラシと認識するからです。
〈取捨選択2秒の超難関を突破できるチラシ〉とは、
ターゲットの絞り込みをしたチラシです。
ターゲットを絞り込むとは「20代〜40代の女性」
というような広範囲で曖昧な絞り込みではなく、
- 夏前にダイエットをしたい、20代~30代女性のOL
- 結婚して子供ができたので、車をファミリーカーに買い換えたい30台の男性会社員
- 子供の私立高校受験のために、個別指導をしてくれる近所の学習塾を探している母親
このように少なくとも、2つ以上の条件で絞り込みを行うとよいでしょう。
チラシターゲットの絞り込みが重要なもうひとつの理由とは
読者に気づいてもらうために、チラシターゲットの絞り込みは大原則ですが、
ターゲットの絞り込みで成果の上がる理由もう一点あります。
それは、
読者に的確なメッセージが伝わる
ということです。
たとえば、アルカリイオン整水器の本体を自宅に設置して、無料体験してほしい場合。
ターゲットの絞り込みをせず「皆さん」を対象にしたコピーを作成すると、
「冷たくて安心なアルカリイオン水が、自宅ですぐに飲めます」
という感じになるでしょうか。
意味はわかりますが、ほとんどの読者は〈アルカリイオン水は私とは関係ない〉
と判断し、チラシに関心を示す人はごくわずかになります。
ターゲットを〈早朝ランニングをしている女性〉に絞り込むと、
こんな感じのコピーになります。
「飲むだけで胃腸のコンディショニングにつながる!
〈アルカリイオン整水器〉でアフターランにしっかり補給」
早朝ランニングをしている女性なら、このコピーには振り向きそうですね。
このようにターゲットの絞り込みをすることで、チラシのメッセージが、
より具体的にわかりやすく読者に伝わります。
集客チラシにはオファーが必要
自社のウリを明確にし、ターゲットを絞り込んでも、
見込み客に行動して欲しいオファーを提示しないと、
関心を持ったターゲットはどうすればよいかわかりません。
集客チラシには必ず、購入・来店・予約・問合せ・サンプル請求などの
ターゲットに行動して欲しいこと=オファーを提示しなければなりません。
オファーを効果的にするには、次の3つの要素に該当することが必要です。
1.魅力的な条件であること
魅力的な条件とは、○%OFF、今なら無料でサンプルを差し上げます、全額返金保証など
2.オファーの理由を提示すること
オファーの理由とは、○月○日まで。○○個限定。先着○○名様等、今行動すべき理由です。
3.オファーするために必要な情報を提示すること
オファーに必要な情報とは、連絡先、住所、マップ、QRコード等。
見込み客の行動を誘導するためには、このような3つの魅力的な要素があると効果的です。
集客チラシのデザインとは、見込客をオファーにご案内すること
集客チラシにおけるデザインの目的は、ターゲットに対して、
購入・来店・予約・問合せ・サンプル請求などのオファーをご案内し、行動してもらうことです。
そのためにデザイナーは、見やすくわかりやすいレイアウトで、
ターゲットがスムースに行動できるように、細心の注意を払います。
集客効果の高いチラシとは「おしゃれ、かっこいい」という見た目の印象よりも、
ターゲットのオファーを獲得する売れるチラシです。
デザイナーズチラシ.comが、売れるチラシのために実践している3つのルールを紹介します。
1.チラシの入口(キャッチコピー)と出口(オファー)を大きく表示する
チラシの入口であるキャッチコピーを大きく表示させて、
まずはターゲットに気づいてもらいます。
チラシの出口は、集客チラシの目的ですので、
入口と出口は、他の要素よりも大きく表示します。
入口は絶対読んでチラシに気づいて!ココは説明文だよ。出口は絶対読んで行動して!
チラシには、読ませたいコンテンツ、説明のコンテンツが区別できるメリハリが必要です。
メリハリのあるチラシはインパクトも大きくなり、読者の記憶に残ります。
2.チラシ読者の目の動きに沿ってコンテンツを配置する
文字が横組みなら左上から右下へ、縦組みなら右上から左下へと、
読者は目線を動かせるので、その動線の順番で適切にコンテンツを配置させます。
![](https://designers-chirashi.com/wp-content/uploads/2021/04/syuukyakuline15.png)
3.チラシのターゲットが馴染みやすい配色やテキストに配慮する
ターゲットの属性により、日常的に馴染んでいる配色やテキストの大きさ、行間等に
配慮したデザインを意識しています。
ターゲットが若い人であれば、SNSやQRコードを配置してオファーの方法を増やします。
この記事のまとめ
集客チラシの構成には、次の3つの要素が必要です。
集客チラシのデザインを依頼される前に、
自社で3つの要素を明確にしておくと、集客効果の高いチラシが作成できます。
集客チラシ構成の3つの要素
デザイナーは、集客チラシの見込客にスムースにオファーに応じてしてもらうために、
入口(キャッチコピー)と出口(オファーの方法)を大きくするなど、
レイアウトを工夫して見込客を出口までご案内します。
集客チラシの作成は、依頼者とデザイナーが共同で作り上げていく地道な作業と言えます。
〈お客様の需要があること、自社が得意なこと、他社が苦手なこと〉
3つの要素が全て該当するウリが、弊社のUSPです。
競合他社と差別化を図り、有利な立場になれる御社独自のUSPで、
高反響率の集客チラシを作成してください。